天誅組 ~西田を巡る冒険

天誅組をメジャーにする方法

わたしは、天誅組のファンである。

なので、天誅組がマイナーであることが、残念でならない。マイナーとは、日本史上、幕末史上、一般には、ほとんど知られていないということだ。

そこで、何故、天誅組がマイナーなのか考えてみた。

まず、結局は敗者の側にいたから。破れたからなのか。

いや、新選組も破れた集団のはず。しかし、幕末史を語る上では欠かせないメジャーな集団になっている。

結局は、地方の小規模な反乱で終わってしまい、歴史的な意義が低いと評価されているからだろうか。ただ、これも新選組と比較して、それほど大きな違いはないだろう。


スターがいないことも要因かもしれない。新選組なら近藤、土方、沖田。海援隊なら、龍馬。奇兵隊高杉晋作

いずれも、誰もが知ってるスターがいる。天誅組は、頑張って吉村虎太郎だが、知る人は少ない。スターがいないということは、注目される機会が少ないということか。


それも含めて、結局は、プロモーションの差では、ないだろうか。

新選組始末記以来、繰り返し、小説、映画、テレビ、芝居に登場する新選組

一方、天誅組は幕末ものの大河ドラマでも、ほとんど登場しない。よくて吉村虎太郎がワンシーン登場、大概は、ナレーションのみだ。

天誅組の活動には、劇的要素が充分にある。

天誅組という名称は、テロを想起させるが、代官所襲撃や、十津川郷士の募兵など、やや強引な部分もあるが、地元民への乱暴狼藉もほぼ伝えられていない。

参加者も、多彩で、皆、真摯に維新の魁を願い戦っていた人々。多くは、20代の若者たちだ。

高取城攻撃や転戦、脱出、離反者や脱走者などの数々のエピソード。

十分に、小説やドラマや映画の題材になるにも関わらず、取り上げられた事例は極めて少ない。

単発でもいい。全国ネットで、放映されるドラマが、制作されないだろうか。できればイケメンの若手俳優が、ぞろぞろ登場するような。

ドラマのみならず、小説でも漫画やアニメでもいい、起爆剤となるような傑作の登場を期待したい。そして、天誅組ブームを巻き起こし、一気に、天誅組をメジャーにするのだ!