坂口安吾『織田信長』
昔々、読んだよなぁと、ネットを探すと、青空文庫で、全文出てきた。
短編小説。末尾に、(未完)とあるので、安吾晩年の作品かもしれない。
完結かつシャープに、若き信長の姿が描かれていた。
大蛇退治、正覚寺の道三との会見、桶狭間、上洛と、エピソードを繋ぎ合わせて、軽妙に信長の本質を描き出している。未完なのが、少し残念。
老蝮として、松永久秀がしつこく出て来るのも楽しい。きっと、安吾も松永ファンだったのだろう。
大昔に、木村拓哉が単発ドラマで信長を演じていた。今の若者がギターに夢中になる様に、鉄砲に夢中になっている信長。以外と、キムタク上手いなと思った。
中身は、ほとんど違うが、確か、これの原作が坂口安吾のこの作品になっていた。